風立ちぬ ネタバレ感想 その1
今年の夏の最大の話題映画「風立ちぬ」を観てきた。
原作は、宮崎駿監督が雑誌「モデルグラフィックス」で連載していた漫画らしく、実在の航空技術者である堀越二郎氏をモデルとして、堀越氏の半生を描いた内容。
最近のジブリ作品はツマラナイものが多く、観るたびに、ガッカリしていたんですけど、今作はどうだったのか・・・

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ストーリーは、二郎の少年期から始まり、その頃から、美しい飛行機を制作する事を夢みる。大きな屋敷に住み、結構、イイところのお坊ちゃんのようです・・
因みに、妹も登場。妹は後に、医者になります・・
夢の中で、イタリアの有名な飛行機製作者である、カプローニと会話をする。このカプローニとは、度々、夢の中で、邂逅し、人生の師匠といて、いろいろとアドバイスを受けたりするんですけど、カプローニも実在の人物のようですね。
二郎君、ガキのくせに、しっかり者で、頭も良く、正義感の強い、隙の無い少年です。
少年と飛行機の組み合わせなんて、まさに、宮崎ワールド全開のコンテンツですね〜(^O^)
二郎少年は、夢の中で、飛行機に乗り、自由に大空を飛び回りますが、一方で、ラピュタに出てくるような巨大飛行船に撃ち落とされたります。何か、今後の人生を語っているようにも・・
時は立ち、大学生となった二郎は、航空工学を学ぶ学生となります。そして、青年となった二郎の声は、
庵野秀明氏にチェンジ!!
庵野秀明の声優起用は、ネットでも賛否出ているようなんですけど、確かに、20代前半のイケメン青年をなんで、50過ぎのオッサンがやるんだって、話です・・
ファーストインパクトしては、
かなり違和感があります(ToT)
青年二郎のキャラが、冷静沈着・朴訥としたものなので、あえて、50過ぎのオッサンを声にあてたのかもしれません。
時間経過とともに、聞き慣れてはくるのですが、人によっては、この違和感になれず、最後までストーリーに集中出来ない人はいるかも・・・

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宮崎監督は、とにかく、プロの声優を起用する事を嫌がっているようで、プロ声優のわざとらしい声演技がイヤなのだとか・・
素人ぽいナチュラルな演技(声)を期待しているのか? それとも話題づくりのために、役者や有名人を起用しているのか?
声優を誰にするかは、オーデションではなく、宮崎監督と鈴木プロデューサーが決定しているのだとか。
鈴木氏も商売上手ですよね。最初は、2本同時公開と煽ったり、庵野秀明の師弟関係を全面に押したり、ユーミンにコメントさせたり、話題提供に余念がありません!
庵野秀明氏を主演声優に起用する事を決定したときの話が日本テレビで、ドキュメンタリーで放送されてました。
宮崎監督が独断(?)で、庵野秀明氏の起用を提案したときの他のスタッフのビミョーな反応が笑えます。
↓ ↓
スタッフ会議で、他のメンバーは、「え〜」みたいな表情ですね〜
そりゃ、天皇から言われたら、反対出来ません! スタッフ会議は、毎回、こんな感じなのでしょうか??
大学生となった二郎は、東京への列車の移動中、ヒロインで、後の二郎の奥さんとなる、里見菜穂子と出会います。列車で二郎の帽子が風に飛ばされ、それを奈穂子がキャッチ! まさに、運命の出会いです。
まさに、少女漫画で、通学中に、遅刻したヒロインが、転校してきたイケメンと角でぶつかり、運命的な出会いを果たす・・というくらい、ベタな場面なのです!(別に、キライでは無いですが・・)
そこで、突然、関東大震災(1923年9月)が発生!
二郎は、奈穂子とその連れを助け、家まで送り届けます。奈穂子にとっては、二郎は、まさに、窮地に現れたヒーローだったのでした・・・
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